prozaga

AGAの治療薬として名高いプロペシアですが、2016年に入ってザガーロの発売が開始されました。

プロペシアと同様、ザガーロも5αリダクターゼの働きを阻害→DHTへの返還を抑制し薄毛の進行を止めるといった製品ですが、全てが同じという事ではありません。

成分や、それぞれの特徴などについて比較してまとめました。

それぞれの特徴

まずはプロペシアとザガーロが持つ特徴について見ていきましょう。

プロペシア

プロペシアは、2型5αリダクターゼの働きを阻害する作用を持っています。

そのため、AGAの原因となるDHTの生成を抑え、進行を防ぐ効果が期待できます。

元々はアメリカの「ベルク社」が開発しており、世界的にも承認されている内服タイプのAGA治療薬です。

日本で認可され、販売が開始されたのは10年以上前の2005年。

「0.2mg」と「1.0mg」の2種類が存在しており、形状は錠剤タイプです。

1日1回の服用という敷居の低さも魅力の1つですね。

また、プロペシアのジェネリック医薬品として

  • フィンペシア
  • プロスカー
  • フィナロ

なども発売されています。

ザガーロ

ザガーロは2016年6月13日に発売されたAGA治療薬です。

元々は2015年に発売予定でしたが、延期されていた医薬品です。

ザガーロの特徴も5αリダクターゼの働きを阻害することで、DHTの生成を抑制するといった物ですが、プロペシアとの大きな違いは「1型と2型」両方に作用するという点です。

そのため、これまでの医薬品より高い効果を得られることが期待されています。

「0.1mg」と「0.5mg」の2種類が存在しており、形状はソフトカプセルタイプです。

ジェネリック医薬品としては

  • アボタード
  • デュプロスト

なども発売されています。

製品名 プロペシア デュタステリド
種類 0.2mg/1.0mg 0.1mg/0.5mg
形状 錠剤 ソフトカプセル
ジェネリック医薬品 フィンペシア
プロスカー
アボタード
デュプロスト

成分比較

プロペシアの有効成分

プロペシアの有効成分は「フィナステリド」です。

当初、フィナステリドはAGAに対して使われていたのではなく、「前立腺肥大の治療薬」として用いられていましたが、その後の研究過程によって脱毛症の治療に効果がある事が明らかとなり、治療薬として改めて開発されるようになりました。

フィナステリドとは、メキシコに存在する「ノコギリヤシ」という植物の成分ノコギリヤシエキスを研究開発されて出来た化学合成品となっています。

ザガーロの有効成分

ザガーロの有効成分は「デュタステリド」です。

こちらも本来はAGA治療用ではなく、イギリスの製薬会社が前立腺肥大の治療薬として開発したものです。

どちらにも共通するのが「前立腺肥大の治療」として生まれたわけですが、きっかけとして、そもそもDHT自体が前立腺肥大の発症原因とされていた…という点があげられます。

DHTの濃度が上昇すると、それに比例して前立腺肥大を引き起こすことが明らかとなり、5αリダクターゼを抑制することが出来るデュタステリドが開発されました。

DHTの生成を防ぐことができるため、主に「前立腺肥大および男性型脱毛症の治療薬」として使われているのです。

また、デュタステリドは半減期が長いのもの特徴です。

半減期とは、薬が血液中に溶け込んだ濃度が半分になるまでの時間の事です。

フィナステリドの半減期が6時間程度。それに比べてデュタステリドの半減期は約2週間です。

つまり、DHT変換を抑制する作用が低下しにくく、安定して効果が続くと言えます。

製品名 プロペシア ザガーロ
有効成分 フィナステリド デュタステリド
添加物 結晶セルロース
ヒプロメロース
酸化チタン
他10種
ゼラチン
グリセリン
レシチン
他7種
半減期 約6時間 約2週間

効果比較

プロペシアの効果

プロペシアに含まれている有効成分「フィナステリド」が作用するのは2型5αリダクターゼです。

2型は前頭部から頭頂部の毛乳頭および前立腺に存在しており、その部分でGHTに変換されてしまうと、薄毛に繋がります。

AGA治療で大切なのが2型の働きを阻害し、DHTの生成を抑制すること。

そのため、2型をメインに抑制できるプロペシアの存在は評価されているわけです。

プロペシアの効果が有効な部位は主に頭頂部です。

ザガーロの効果

ザガーロの発毛効果はプロペシアに比べて約1.6倍あると言われています。

前述したようにザガーロの大きな特徴は2型だけでなく1型5αリダクターゼにも作用するという点です。

確かにAGA治療では2型の働きを阻害する事は重要ですが、脱毛部分に1型が存在しているのも事実です。

ザガーロは1型・2型どちらにも作用するため、頭頂部だけでなく前頭部にも強い発毛効果が期待されています。

24週間にわたって臨床試験でプロペシア(1.0mg)とザガーロ(0.5mg)が比較されましたが、生えてきた本数にすると一目瞭然です。

  • プロペシア1.0mg→約57本
  • ザガーロ0.5mg→約90本

※臨床試験は12週間測定と24週間測定の2回に分けて行われました。

両測定の結果の平均を取るとザガーロがプロペシアに比べて約1.6倍の効果があったとを証明する事が出来ます。

  • 12週間測定→82/51=1.61
  • 24週間測定→90/57=1.57
  • (1.61+1.57)/2=15.9→約1.6倍
製品名 プロペシア ザガーロ
効果部位 頭頂部 前頭部/後頭部
阻害酵素 2型5αリダクターゼ 1型・2型5αリダクターゼ

副作用比較

それでは次にプロペシアとザガーロの副作用を比較していきます。

製品名 プロペシア ザガーロ
副作用 肝機能障害
性欲減退
ED
倦怠感
肝機能障害
黄疸
性欲減退
ED
精液量減少
発症率 276人中11人(4%) 557人中95人(17.1%)

2つの副作用を比較すると性機能に関する障害が多いことが分かります。

男性にとって非常に大切な部分ですし、さらには肝機能障害を発症する可能性もあります。

発症率を見ると、一見プロペシアよりもザガーロの方がリスクが高いようにも思えますが、測定方法の違いによる誤差があると言われています。

そのため、リスクに関してはプロペシアもザガーロも大きな差は無いと考えられます。

だとしても、様々な副作用が存在しているのは事実です。

プロペシアとザガーロ比較まとめ

最後に、プロペシアとザガーロの全体的な比較をまとめていきます。

製品名 プロペシア ザガーロ
種類 0.2mg/1.0mg 0.1mg/0.5mg
形状 錠剤 ソフトカプセル
有効成分/阻害酵素 フィナステリド/2型 デュタステリド/1型・2型
添加物 結晶セルロース
ヒプロメロース
酸化チタン
他10種
ゼラチン
グリセリン
レシチン
他7種
半減期 約6時間 約2週間
副作用 肝機能障害
性欲減退
ED
倦怠感
肝機能障害
黄疸
性欲減退
ED
精液量減少
発症率 276人中11人(4%) 557人中95人(17.1%)
ジェネリック医薬品 フィンペシア
プロスカー
アボタード
デュプロスト
値段 7000円~ 8000円~

全体的に見るといくつか違いが見えてくると思います。

やはり、ザガーロの特徴である1型・2型の両方を阻害してくれる点には大きな注目が集まっていますし、半減期に関してもプロペシアと比べものにならない程長く、安定している印象も受けます。

ただネックなのは、ザガーロはプロペシアよりも若干値段が高いのです。

ザガーロを処方してもらった場合は1ヶ月分で8000円~9000円またはそれ以上にお金がかかったというケースもあります。

そうなってくるとジェネリックの輸入を考える方も多いと思いますが、副作用が多い分、個人で使用する場合はそれなりのリスクが生じることを念頭に置く必要があるでしょう。